はじめに
こんにちは、Trade Trainerスタッフです。
最近気になるニュースがありましたね。
それはエクシア合同会社が破産したというニュースです。
- 概要は、
- 約1万人から850億円を集め、月利3%の元本保証を謳っていた
- 社員権を販売するということで投資家に出資をさせていた
- 出資金はシンガポールの関連会社のファンドが運用してる
- 実は運用実績はなく、自転車操業で破産に至る
その代表は15営業日で利益率2520%という驚異的なトラックレコードを記録したスーパートレーダーという触込み。
ちなみに映画『マネー・ショート』のモデルとして存在したヘッジファンドのサイモン・キャピタルが仕掛けた「世紀の空売り」と呼ばれているトレードのリターンが490%前後と言われています。
如何に尋常では無い数字かお判りいただけるとおもいます。
では、何故これほど多くの人が騙されてしまったのか?
詳しく見ていきましょう。
1. 投資詐欺の背景
①経済的な不安
近年、世界をインフレが襲い、日本でも物価上昇が続いています。
それでも賃金は上がらずコストプッシュ型のインフレと呼ばれていて、政府や日銀が目指していた良いインフレ(ディマンドプル型)ではない状態です。
それに個人資産があっても証券会社は顧客ファーストではなく、仲介手数料目当ての営業が目立つ状況。
また老後資金2000万円問題など、不安を掻き立てるメディアの報道もあります。
②簡単にお金を稼ぎたいという欲望
投資には興味があるが、難しいのは嫌で、楽をしたいと考える人が多数。
これは金融リテラシーの低さが招く弊害で、義務教育期間にまともな金融教育を行ってこなかったツケでもあります。
このような背景から、他人が持ち込む怪しい儲け話に簡単に乗ってしまう人が多く見受けられるのが現状です。
2. 投資詐欺の手口
高リターンの約束
- 年間20~30%のリターンを約束する話は怪しい
- リスクの説明があやふやで、『絶対儲かる』など
時間的制約を求めてくる
- 「今すぐ」や「今回が最後」など考える時間を与えない
- チャンスの神様は前髪しかないなど
人間関係の現金化
- 家族や知人・友人を紹介するとマージンが貰えるなど
- 最近ではSNSでの紹介や拡散も対象
特に募集セミナーなど、顧客獲得を目的をした集団の中に入ってしまうと正常な思考が奪われる可能性が高くなるので危険です。
3. 投資判断の重要性
投資をするにはじっくり分析し、冷静に判断する必要があります。
- 透明性があるか?
- 過去の収益性はどうか?
- 将来的なリターンはどうか?
- 想定リスクはリターンに見合うか?
これらを正確に把握し、不明瞭で曖昧な投資案件に対して冷静に自分で判断することがとても大切です。
4. 投資詐欺に合わない対策
- 他人からの儲け話をまずは疑う
- 何故その話を自分にするのか?
- 相手のメリットは?
- その投資の口コミは?
- 経営陣がやたら羽振り良くないか?
- 自分の精神状態の確認
- 欲望に飲まれていないか?
- 恐怖に怯えていないか?
- リターン率が異常ではないか?
- エビデンスをしっかり確認する
- 出金まで確実に行えるか?
- 儲かっていても出金出来なければ意味がない
- 出金してもいないのに追加で資金を求めてくる等
- 専門家に相談する
- 詐欺の疑いがある場合、警察や弁護士に相談する
5. まとめ
投資の目的とは、
『資金を如何に増やすか』
につきると思います。
今流行りのNISA・iDeCoはもちろんのこと、国内外個別株・インデックス投資・不動産投資・FX投資など選択肢は多岐にわたります。
どの選択肢にもそれぞれ専門的な知識と理解が必要で、それを怠ることは甘い話に乗りやすいことに繋がります。
労働の対価としての収入とは別に、お金がお金を生み出す投資をすることはこれから時代を生き抜くにはとても大切な行動だと思います。
是非しっかりとした知識を身に着け、ご自身の資産形成をしていってください!