【徹底解説】ポコさんのプチスイング手法とは?
皆さんこんにちは!Trade Trainerスタッフです。
FXトレードで勝ち続けるためには、信頼できる手法と確かな検証が欠かせません。
今回は、長年の経験を持つFXトレーダー・ポコさんによる「プチスイング手法」について、徹底的に解説していきます。
初心者でも再現しやすく、かつ勝率の高いこの手法は、正しく理解して運用すれば安定した成果が期待できます。
1. ポコさんとの関係と手法公開の背景
私とポコさんは、実は10年以上の付き合いがあるトレード仲間です。
今回の手法解説は、ポコさんご本人に確認をとり、快く了承をいただいた上で制作しています。
ポコさんはYouTubeやX(旧Twitter)、ブログなどで精力的に情報発信をされています。もともとは自身のアウトプットのために始めたそうですが、今では多くのトレーダーにとっての学びの場になっています。
特に初心者や、なかなか勝ちきれない中級者の方に向けた内容が多く、自分で考え行動する力を重視しているのが特徴です。
「人任せにしない」「検証を繰り返す姿勢」が、ポコさんの信念として強く伝わってきます。
2. プチスイング手法の基本ルールと特徴

プチスイング手法とは、日足と4時間足を組み合わせた順張りトレード手法です。
トリガーとなるのは、日足におけるボリンジャーバンドの±2σ(シグマ)のブレイクアウトです。
このブレイクが確定したら、次に4時間足で20MA(移動平均線)と5MAが同じ方向に傾くポイントを狙ってエントリーします。
- ボリンジャーバンド:期間20、偏差2
- SMA:21〜25(グラデーション表示)
- SMA:25〜30(同上)
- SMA:75、200、600
- LWMA:5(エントリーサインの重要な指標)
3. プチスイング手法のトレード実践の流れ
環境認識と分析のやり方
まずは監視する通貨ペアの選定から入ります。ポコさんはなんと25通貨ペア+CFD+仮想通貨+ゴールドまでを監視対象としています。
画面表示に余裕がない場合は、通貨を絞っても構いません。
分析で使用する時間足は、月足・週足・日足・4時間足・1時間足の5つです。まずは日足チャートでボリンジャーバンドのブレイクアウトを確認し、次に月足や週足で抵抗体がないかを確認します。
抵抗体とは、価格が止まりやすい位置(過去の高値・安値や移動平均線など)を指します。これが少ない相場を選ぶことで、より伸びやすいトレンドを狙えるようになります。
エントリータイミングの判断方法
日足でトレンド方向が確認できたら、4時間足でエントリーポイントを探します。ここで注目するのは、20MAと5MAが同じ方向に向かっているかどうかです。
また、4時間足の角度に沿ってトレンドラインを引いたり、過去の高値・安値から水平線を引いて、レジスタンスサポートライン(抵抗線・支持線)として活用します。
1時間足でのエントリーも可能ですが、その際は4時間足の5MAの傾きが強いかを必ず確認しましょう。傾きが弱いと、トレンドが伸びにくいケースがあります。
利確と損切りのルール
エントリー後の利確目標は、基本的にエントリーしたときの損切の値幅分と同じ幅(リスクリワード 1:1)です。
ただし、日足でブレイクアウト直後など、トレンドの初動と判断できる場合は、利を伸ばす戦略も有効です。
損切りは、買いなら直近の安値、売りなら直近の高値に設定します。これにより、リスクを最小限に抑えることができます。
4. プチスイング手法をマスターする検証の進め方
ステップ①:ルール通りに機械的検証
まずはフィルターをかけず、基本ルールに従って検証します。日足のブレイクアウトに青い縦線、4時間足でMA同調を確認できたらピンクの縦線を引きます。
そしてTrade Trainerなどの検証ツールを使って、各エントリーポイントが勝ちか負けかを記録していきます。
ここでは上位足の抵抗体などは考慮しません。目的は、手法本来のパフォーマンスを把握することです。
ステップ②:上位足の抵抗体を考慮した見直し
ステップ①で負けたトレードに注目し、その原因を探っていきます。特に、月足や週足に強力な抵抗体が存在していたかどうかを確認します。
もし上位足の抵抗体が原因であれば、それを考慮することで勝率の向上が期待できます。このように検証を重ねることで、ルールを現実相場に適応させる力が養われます。
ステップ③:水平線を加味して精度を上げる
次に、4時間足に水平線を引いてエントリーポイントの妥当性を再評価します。引くべき場所は、過去の高値・安値、そしてコマ足(ピンバーのようなローソク足の形)などです。
これにより、サポートやレジスタンスを意識したトレードが可能になります。判断材料が増えることで、より高精度なトレードに繋がるのです。
5. トレードトレーナーでの検証結果と注意点

実際にポンド円を使って検証を行った結果、2024年1月〜10月末の間で22回のトレードを実施し、16勝6敗という勝率72%という結果が得られました。
ただしこの結果は、抵抗体をあまり意識せずに検証したものです。より現実的な相場対応を行うには、ステップ②や③を踏まえた追加検証が不可欠です。
また、1つの通貨ペアではなく複数のペアで検証を重ねることで、手法の汎用性や適応力も確認することができます。
6. 時間足ごとの役割と見るべきポイント
各時間足には、それぞれ異なる役割があります。日足ではトレンドの方向性を確認し、ブレイクアウトが起点となります。
4時間足はエントリーの主軸となる足で、20MAと5MAの動きに注目します。5MAは短期的な勢いを示す指標で、上位足との同調を判断するための重要なサインです。
月足や週足では、より大きなトレンドや抵抗帯の存在を確認します。これにより、日足や4時間足では見逃しがちなリスクを事前に把握することができます。
7. ポコさんの教え:手法は自分で完成させるもの
最後に強調したいのは、どんな手法も自分で検証し、調整しないと本当の意味では使いこなせないということです。
ポコさん自身も、手法を提供するだけでなく「必ず自分で検証してほしい」と強く訴えています。どれだけ優れたルールでも、自分の性格やライフスタイルに合っていなければ長続きしません。
そのためにも、トレードトレーナーのようなツールを活用しながら、自分の手で手法を育てていく姿勢が必要です。検証を繰り返すことで、真に使える武器へと昇華させていきましょう。